卵巣脳腫の治療






チョコレートのう腫であれば、閉経して女性ホルモンの分泌が止まれば自然に小さくなってきます。しかし、ほかの卵巣脳腫の多くは、そのままにしておいて消滅するということはありません。手術による摘出が必要になります。

手術で大事なのはどの時点で手術をしたらいいか、どういう方法で行えばいいかということです。

基本的には、卵巣脳腫がまだ2,3cmぐらいと小さかったら、まず定期的な検査をして経過観察をします。しかし、4〜5cmになると、茎捻転や卵巣内出血などの危険性が出てくるので、手術を考えなくてはなりません。

手術には、開腹手術と内視鏡による腹腔鏡下手術があります。

内視鏡で卵巣を摘出したり、のう腫の部分だけをくり抜くことを「腹腔鏡下手術」と呼んでいます。腹部に2〜3カ所小さな切開を入れ、ここから内視鏡を挿入して、卵巣を摘出したり、周囲の臓器からはがす、のう腫部分だけをくり抜くといった作業が行えます。

腹腔鏡下手術は開腹手術に比べて傷が小さく体の負担も少なくてすみ、また4,5日の入院で回復も早いのが良い点です。内視鏡手術が得意な専門医にかかるほうが安心です。またときには開腹手術も必要な場合がありますから、担当医とよく相談しなければなりません。

卵巣を全部摘出するか、のう腫の部分だけを切除するかは、のう腫の進行状況や患者さんの年齢、希望などによって違います。卵巣がひとつ残れば、妊娠は可能ですが、若い人の卵巣脳腫の場合は、可能ならば卵巣を残してのう腫の部分だけを切除することが多いようです。

50歳前後以上では、再発予防の意味から両方の卵巣を摘出してしまうことがあります。しかし閉経前に卵巣を2つ切除してしまうと、更年期と同じような症状が出てくるので、安易に卵巣を切除することは止めた方がいいでしょう。よく担当医と相談してください。

また卵巣のう腫は妊娠時の検査で発見されることもあるので、いつ手術をするかも問題になります。

いつどのような手術をするか、卵巣を摘出するか残すかという問題も含めて、納得できるまで主治医と話し合うことが大切です。また迷ったり、担当医が信頼できない場合は、別の婦人科医にセカンドオピニオンを求めてみた方がいいでしょう。


卵巣脳腫Q&A集 トップ
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。